false dawn

予定通り公演が見たいオタクの願掛け

5/1 願掛けで毎日ブログを更新するオタクの話

推しが5月毎日ブログを更新するというので、私も公演が無事に開催されるよう願掛けのために毎日書いてみようと思ってはてブロに登録したら、既にブログのアカウントは取ってあった。

記事は一個もなかったけれど、下書きに2年半前の「舞台文豪ストレイドッグス黒の時代」の感想が残っていて笑ってしまった。

誰の目にも触れないように書かれた一万字以上の感想、自己満足の塊。必死すぎてウケちゃうな。

全部アップするのはやめるけど、ここでちょっとだけ加筆しながら供養させてください。



2年半前の私は仕事に忙殺されまさにメンヘラの極みで、会社にも突如行けなくなった。身体が思うように動かなくて吃りで言葉も出てこなくなって、精神科に通ってなんとか生き繋いでいた時期。そんな時に見た舞台で、好きな俳優の演じる太宰治に私は救済されたのであった。

自殺願望持ち、死にたがりのキャラを演じる俳優のおかげで生きたくなったというのは何となく矛盾しているような気もするが、太宰もその実誰よりも生に執着することに「なった」男だと思っている。

人の死に慣れきって自分の生き死にすらどうでもいいと思っていた男が、形振り構わず叫んでまで死にに行こうとする人間を止めようとする。何でも思いのままに動かせるほど頭のキレる筈の男が、何一つ思うままに出来ず、目の前で掌から零れ落ちていく命を、最後はただじっと見ているしか出来ない。

煙草が吸いたいとねだられて、震える手でつけるライター。本当に役者の手が震えてうまくつけられない様子を何度も見て、その度心が震えた。煙草の火のように消えゆく命をぼんやり見つめながら、愛のような、呪いのような言葉を遺されて、もう一度太宰は生きるために立ち上がる。


作中で織田作を喪うシーンを26公演演じた役者は確かに生命の輝きに満ちていて、私はその輝きに魅入られたと思っている。

顔が良いとか声がいいとか芝居が上手いとかそんなものは後付けで、生きたい!と思わせてくれる舞台だった。千秋楽では感情がめちゃくちゃになって涙が止まらなくなったけど、あの時あの作品に出会えたことを私は今でも感謝しています。


紆余曲折あり、今は他の俳優を推しているけれど、その役者を好きになったのも生命力の強さを感じたからなので、私はそういう役者に惹かれやすいのかもしれない。わかんないけど。

若くて可愛い推し、メンヘラのオバサンがオタクにいるのは怖いと思うけど、どうか許してほしい。


今の推しの話は追い追いしていくとして、文豪ストレイドッグスの感想は供養できたので終わりとします。また明日。